分福(旧万才湯) 銭湯遺跡探訪(11)
2016年5月31日に廃業した三田の万才湯をリノベーションして、2016年11月に居酒屋「分福(ぶんぷく)」が開業したと聞き、1年越しで訪ねる。
看板はそのまま残されている。銭湯として営業した頃も1階に居酒屋(「ふくの鳥」)が入居していたので、外観に大きな変化はない。
万才湯は慶応義塾大学三田キャンパス近くの飲み屋街の真ん中にあり、「ゆ」の旗竿を通りに差し出していた。建物北側の路地の奥が銭湯の入口であった。2010年9月9日撮影。
かつての銭湯入口は居酒屋の勝手口になっている。廃業を告知する貼り紙がいまだ貼られていた。
古い建物のリノベーションを得意とする会社が「分福」を経営しているらしく、銭湯の頃の雰囲気を巧みに残していた。富士山の壁画は銭湯絵師として有名な中島盛夫氏があらたに描いたもの。壁の素材のためか、いつもとやや違った画風に見える。
東京都港区芝5-23-16。2017年12月23日。
参考文献:品川経済新聞>田町に居酒屋「分福」 銭湯を改装、浴槽利用した掘りごたつ席も(2016年12月6日);メシ通>湯船で乾杯?居酒屋「分福」で銭湯の名残を肴に酒を飲む (毎川直也, 2017年10月3日)