稲門堂ビル 東京の栞(110)
新宿区西早稲田1-9-2。2006年3月15日。
稲門堂書店は戦前から続く名門書店で、内田百閒の第一作品集『冥途』(1922年)の版元であったが、2000年代になると飲食店ビルの様相を呈していた。2階には一部の早大生に愛された「エルム」や「にいみ」が入居し、末期にはわずかに残されていた書店部分も「ジャポカレー」なる怪しいカレー店になっていた。稲門堂ビルは2006年頃に取り壊された。
新宿区西早稲田1-9-2。2006年3月15日。
稲門堂書店は戦前から続く名門書店で、内田百閒の第一作品集『冥途』(1922年)の版元であったが、2000年代になると飲食店ビルの様相を呈していた。2階には一部の早大生に愛された「エルム」や「にいみ」が入居し、末期にはわずかに残されていた書店部分も「ジャポカレー」なる怪しいカレー店になっていた。稲門堂ビルは2006年頃に取り壊された。