清水湯(水口)
京都から東海道線で草津、草津線で貴生川、ローカル私鉄の近江鉄道に乗り換えて水口石橋駅で下車。乗り継ぎがよければ1時間あまりで東海道の旧水口宿に着く。
このポストを久しぶりに見た。
かつての宿場町は寂れきっていた。駅前の廃業した本屋(山川書店)に、賑わいがあった頃の写真が飾られていた。
清水湯が16時に開くまで駅前の喫茶店「ぽえむ」で時間をつぶす。
暖簾がかかっていないときは屋号がみえる。
ロッカーの数字の字体は男湯と女湯で微妙に違い、前者は力強く、後者は柔らかい。
井戸水を沸かしたお湯はきりっと熱く、清々しく、屋号に偽りなし。
こんな小さな町でよく銭湯が残っているものだ。女将さんによると客は一日20人程度だそう。私が出ると客はいなくなった。
滋賀県甲賀市水口町本町2-5-10。2020年11月30日。