北仲原踏切 東京の栞(120)
鉄道の高架化・地下化で東京から踏切が姿を消しつつあるが、埼京線の池袋-赤羽間には昔ながらの踏切が残る。北仲原踏切は、十条駅西口から十条銀座商店街を抜け、富士見銀座商店街に入って最初の角を右に折れた道の突きあたりにある。
突きあたりの左手には松の湯という銭湯があり、踏切との組み合わせが情趣を感じさせたが、2012年10月21日に廃業し、3軒の住宅に変じている。
埼京線のうち池袋-赤羽間の正式な路線名称はいまだに「赤羽線」との由。
踏切の西側の道は自動車の行き違いができる広さだが、東側は住宅密集地の狭隘道路なので、歩行者専用踏切となっている。誤って車で進入してしまったら引き返すのも難儀であろう。
東京都北区十条仲原2-4、1。2018年4月29日。