桜湯(宇治市) 桜の時に銭湯へ(4)
近鉄小倉駅西口。九州の新幹線停車駅は「こくら」だが、こちらは「おぐら」と読む。かつてこの一帯に存在した巨椋池(おぐらいけ)に由来する。
近鉄小倉駅の西側は整然とした区画の住宅地で、桜湯はその一画にある。コロニアル様式を思わせるベランダが銭湯の造作としては珍しい。浴室は思いのほか広く、奥行きもある。京都府宇治市小倉町南浦21-87。
桜湯のそばの喫茶店「砂丘」(京都府宇治市小倉町南浦18-14)。ご近所の老人の憩いの場。
京都市中心部に戻り、寺町六角にあった桜湯の跡を訪ねた。2010年の廃業後も古ビルは残存していたが、2014年8月頃に解体され、現在は「ホテルグレイスリー京都三条北館」となっている。このあたりは「桜之町」という町名である。
桜之町の焼鳥屋で一杯。「焼鳥かなざわ・六角店」。京都市中京区桜之町406-21。